書籍・雑誌

2017年6月 3日 (土)

論語と算盤

渋沢栄一の【論語と算盤】を読みましたbook

渋沢栄一は、資本主義の父とも言われる人で第一国立銀行や王子製紙、東京ガス等名だたる企業約500社の創設に携わった伝説の偉人ですeye

その経済界の巨人が大切にしていたのが【論語と算盤】というポリシーでした。

要は経営をしていく上で大切なことは、論語(仁義道徳)と算盤(利潤追求)の両輪をもって進めていかなければならないということです。

興味深かったのは、彼が生きた江戸から明治というのは、変革の時代であり、武士と商人の思想や文化が入り混じっていたことです。

当時、武士は武士道を重んじ、どちらかというと精神の鍛錬に重きを置き、利に走ることは卑しいというような風潮でした。

これは、有名な『飯は食わねど高楊枝』という言葉にも現れています。

一方で商人は、とにかく利ばかりを求め儲かってなんぼというような傾向が強かったようです。

イメージとしては、よく水戸黄門等で出てくる越後屋の様な感じでしょうかdollar


明治維新以後、開国してからは経済も急激に発展しましたが、それと同時に誰もが商売するにあたり利潤のみを追求し、日本古来の武士道精神は一気に薄れたといいます。

ようは、そこら中、越後屋だらけという感じでしょうかcoldsweats02


そういう状況を渋沢栄一は憂いて、商売には利潤(儲け)追求だけでなく、そこに大和魂的精神(仁義道徳)を同時に持ち合わせてこそ、大きな仕事ができると説いたのです。


このような傾向は現代でも通じる所があり、金融商品でもなんでも、とにかく稼げたら良いという風潮があると思いますdollar


この本を読んで改めて経営をしていく上で無論、利潤を生まなければ企業として存続していきませんが、そこに【大義】というものがなければ、社会的存在意義のある仕事はできないと痛感しましたflair


越後屋のように『お主も悪よの〜』と言われないよう、精進していきたいと思いますsign01

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2017年5月13日 (土)

羆撃ち

【羆撃ち(くまうち)】という本を読みましたbook


北海道で狩猟(ハンター)を仕事としている一人の男のノンフィクションですfoot


自然という舞台で繰り広げられる人間対動物の命のやりとりが刻銘に描かれていましたpen


動物は好きなので、動物を射撃する際やその獲物を捌く描写は、実に生々しく、読み始めは少し躊躇するところもありましたが、読みすすめる内に、本当の自然(動物)に対する畏敬の念や命の尊さというものが、本作を通して分かった気がします。

それは、真剣に命のやり取りをしているからこそ伝わってくるものなのでしょう。


逆に動物が好きと言いながら平気でいつも加工肉をペロリと食べている我々の方が残酷なのかもしれませんcoldsweats02


狩猟期間を終えると山から降りて少しの間街で過ごすらしいですが、普段山の中で五感が研ぎ澄まされている為、数週間は街の中の雑音・臭い・光、がうるさく、臭く、まぶしくて耐えられないそうです。


また、本の中に出てくる猟犬の「フチ」がたまらなく素晴らしい犬で、主人公とフチとの絶対的な信頼関係や絆には本当に感動させられますdog


将来、自分もフチのような犬と過ごすことができればと心底思いましたし、一つの夢ができました。


人生には、様々な生き方があり、またその数だけ幸せの価値観もあると思います。


羆撃ちの作者の方の様な生き方はなかなかできませんが、【本】は、それを疑似体験させてくれる素晴らしいものだと思いますshine


その人の生き方のエッセンスが詰まっているのですからclub


少なからずその方の人生(感)に触れることができますし、またその中から自分なりの生き様にちょっとずつ付け加えていくことで心を豊かにしてくれる力が本にはあると思います。



スマホの普及と共に本と本屋さんも少しずつ姿を消していく時代ですが、そういう時代だからこそ、是非読んで欲しいと思える一冊でしたbook



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